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親の雑誌ブログ

昔の映像を動画投稿サイトにアップしよう

カテゴリー:ブログ

投稿日:2021年05月26日(最終更新:2021年06月07)

ビデオやアルバムの整理をしているとき、人物が写っていない風景や観光地の映像・画像がたくさんあったりしませんか。私は今、祖父が撮影した映像をデータ化して(以前のブログ「ビデオテープをデータ化しよう」参照)整理しており、そのために100本以上の映像を見ています。その内訳は、旅行先などの風景が5割、知らない人が3割、家族が2割くらいだと感じています。家族2割だけを取り出して、あとは捨てればいい、とも思いますが、祖父が何かを思って撮影した映像を削除するのは、非常に難しいものです。保存すれば満足だと思ってハードディスクにこのまま眠っていたら、ほぼ確実に忘れられた情報になってしまいます。

そこで、動画投稿サイトに風景映像をアップロードすることで、祖父の映像が生き続ける道を作ることにしました。今回は、動画投稿サイトYouTubeに動画をアップする方法をご紹介します。サクサクとアップロードするためのコツは、こだわりすぎないこと、です。今回のブログを見て、気軽に昔の動画をアップロードしてもらえると嬉しいです。

YouTubeに動画をアップする4ステップ

YouTubeへの動画投稿は以下4ステップで簡単に行えます。

1、Googleアカウントを作成
2、GoogleアカウントからYouTubeのチャンネルを開設する
3、YouTubeチャンネルをカスタマイズ
4、動画を投稿する

4ステップをご紹介していきたいと思います。

1、Googleアカウントの作成

Googleアカウントがあれば、YouTubeチャンネルを開設できるので、まず必要な物はGoogleアカウントです。今使っているGoogleアカウントで投稿しても大丈夫ですが、新しいアカウントを作るのが一般的なようです。

【Googleアカウントの作成方法】
ログイン-Googleアカウントのウェブサイトへ。
→「アカウントを作成」をクリックし、プルダウンの「自分用」を選択。
→「Googleアカウントの作成」画面から、必要項目を入力。
→利用規約に同意すれば作成が完了します。

2、YouTubeチャンネルを開設

チャンネル名を付ければ、開設は完了になります。自分が番組を作るなら、どんなチャンネル名をつけたいですか? 私は祖父のチャンネルなので「おじいちゃんねる」とつけようとしましたが、先客が2番組ありました。
■94歳 ルンルンおじいちゃんねる
■おじいチャンネル

【YouTubeチャンネルを開設】
Googleアカウントにログイン
→画面の右上の「丸アイコン」の隣にある9個の点「Googleアプリ」をクリックし、「YouTube」を選択。
→YouTubeに移動。
→画面の右上の「丸アイコン」をクリック。(下画像A)
→「チャンネルを作成」をクリック
→「名前」部分に好きな「チャンネル名」を入力。(下画像B)

今回はチャンネル名は「テストチャンネル01」にしました。これでチャンネルは完成です。


チャンネル名は変更も可能です(ステップ3で紹介)。気楽に始めるために、考え込まずに名前をつけてしまいましょう。

3、YouTubeチャンネルをカスタマイズ

「チャンネルをカスタマイズ」します。3は飛ばしても動画はアップできますが、少し味気ないので、チャンネル紹介文や画像をプラスしましょう。カスタマイズするときは「YouTube Studio」で作業をします。YouTube Studioは、動画のアップロードなどを行うサイトになるので、見るサイト=YouTube、作るサイト=YouTube Studioとなります。

【YouTubeチャンネルをカスタマイズ】
今は「丸アイコン」が「テストチャンネル」の「テ」の文字になっています。カスタマイズするため「画像を登録」します。

YouTubeサイトで、右上の「丸アイコン」をクリック。
→「チャンネル」をクリック
→チャンネル名の左にある「テ」の「丸アイコン」にカーソルを持っていき(カーソルオンでカメラマークに変わります)、クリック。(下画像C)
→「チャンネルのカスタマイズ」の「ブランディング」に移動。(下画像D)
→「写真」「バナー画像」「動画の透かし」の3点を「アップロード」。

個人情報をネット上にあげたくない方は、個人情報がわかるようなものをアップしないように気をつけましょう。3点の画像をアップロードしたら「公開」をクリックすると、保存されます。保存が終わると右上の「テ」の「丸アイコン」がアップした画像に変わっているはずです。

続いて、チャンネルの説明文を入力します。

【チャンネルの説明文の入力】
「チャンネルのカスタマイズ」画面の「ブランディング」タブの右にある「基本情報」をクリック。
→「チャンネル名と説明」から、チャンネルの説明文を入力。(下画像E)
→「公開」ボタンを押して保存します。

これで、入力が完了しました。反映されているかを確認するには、
→右上の「丸アイコン」をクリックし、「チャンネル」をクリック。
→番組名の下に「ホーム」「動画」などのタブが並んでいる右端の「概要」をクリックすると(表示されない場合は、「>」をクリックし、タブをずらしてください)、説明文が記載されているのが確認できます。(下画像F)

チャンネルの説明文には、「チャンネルの目的、メインで紹介する動画は何か」を記入するといいですよ。今回は「初めてYouTubeに動画を投稿するために作成したテストサイトです。」と入力しました。

ステップ2で「チャンネル名は変更できる」と記載しましたが、ここに記載されているチャンネル名(現在の「テストチャンネル01」)の横にある「エンピツマーク」をクリックすると、チャンネル名の変更ができます。(上画像E)

以下は、すぐには必要がないことですが、今後どんどん動画を投稿したいと思ったときのために、覚えておく必要があることです。実は、この時点では、以下の「アカウントの制限」がかかっています。(下画像G)

・動画のアップロード時間15分以上不可
・カスタムサムネイル(自分で作ったサムネイル)の変更不可
・ライブ配信不可

ライブ配信は特に考えていませんが、上2つは可能にしたいところ。しかし、制限の解除には、スマホの認証が必要で、最初からそれを考えると面倒なので、のちのち行うことにします。そのため、最初にアップロードする映像は15分以下にしましょう。今回はテストなので、10秒ほどの映像にしました。

また、チャンネルはいくつも作成することができます。もし、風景映像のチャンネル、電車映像のチャンネルなど分けたいときは、1つのGoogleアカウントでチャンネルを増やすことができます。

【チャンネルの増やし方】
YouTubeサイトで左上の三本線をクリック
→下にスクロールし「設定」をクリック
→「アカウント」情報の画面に移動。
→「チャンネル」の項目の「チャンネルを追加または管理する」をクリック
→「+チャンネルを作成」をクリックし、チャンネル名を入力
→新しいチャンネルが作成できます。(下画像H)


4、動画を投稿する

それでは、動画を投稿してみましょう。パソコンの中に動画がある方は、それをアップしましょう。ビデオテープの画像をパソコンに取り込む方法は以前の「ビデオテープをデータ化しよう」をご覧ください。
もしくは、今すぐにスマホで動画を撮影し、それをアップするというのでももちろん大丈夫です。身の回りの動くもの(風に吹かれる草木など)を撮影してみるのもいいですね。

【動画を投稿する】
YouTubeサイトで、右上の「丸アイコン」をクリック
→「チャンネル」をクリック
→「動画をアップロード」をクリック。(下画像I)
→動画をドラッグ&ドロップ(下画像J)
→「タイトルと説明」を入力。いつ、どこで、何が写っている画像かを説明しましょう。
→公開範囲を設定します。YouTube動画は「公開」「限定公開」「非公開」の3つのうちから公開範囲を設定できます。(下画像K)
・公開:誰でも見られる
・限定公開:URLを知っている人が見られる。
・非公開:指定されたユーザーだけが見られる。

→動画の投稿が完了します。(下画像L)

限定公開や非公開にして、家族や親戚とだけ共有するという方法もあります。個人が特定できそうな画像については、非公開で共有するとよいかもしれません。今回は風景なので、公開してもよかったのですが、テストサイトなので、リンクを知っている人だけが見ることができる「限定公開」でアップしました。

※限定公開や非公開の詳細はこちらのウェブサイトでわかりやすく説明されています。

ひとまず、1本アップできれば、次からはサクサクアップできるはずです。動画編集という壁も立ちはだかりますが、簡単にできる動画編集については次回以降にご紹介したいと思います。
映像に音楽を入れる際には著作権に気をつけてくださいね。また、通行人など人の顔が写っていない映像を選ぶようにしましょう。慣れてきたら、映像編集で人物の顔をぼかして対応できるようになると思います。動画編集は一旦やり始めると、あれもこれもやりたくなってしまいますが、最初は簡単な動画をアップしつつ、ちょっとずつ編集作業を覚えていくのがよいと思います。まずはアップしてみることが大事です。

昔の映像と同じ場所に行ってみよう

いかがでしたでしょうか。
文頭でYouTubeでの動画投稿は簡単と記載しておきながら、実は私は非常に時間がかかりました。その理由は「チャンネル名をつくる」のに気合いを入れすぎたことです。チャンネル名を変更できるのかわからなかったので、それを調べ、変えられることはわかりました。そして、つくったもののやはり名前が気に入らず、変えようと思って、調べて、疲れ、間違えてチャンネルが増えてしまい、消す方法を調べて、疲れ、と、頓挫しそうになりました。
初心者がつまずきそうな点をくわしく説明することで、動画投稿を途中で諦める人が減ることを願っています。そして、昔撮影された映像が公開されることで、新しい価値が生み出されるのではないかと期待しています。

家庭用ビデオの撮影が流行り出したのは1990年前後だったのではないかと思います。30年前の映像にどれくらいの価値があるのか、その価値を感じられるのは今を生きている私たち、未来に生きる誰かだと思っています。

祖父が25年前に撮影した映像を見て、私も同じ場所に立ってみました。古い建物がなくなり、新しいビルが立ち、今はロープウェイがあり、少し先にはガンダムもいます。

祖父の映像も、私の映像も、膨大な情報が集まる動画投稿サイトのケシ粒のようなものです。でも、私のハードディスクに入ったままでは、ケシ粒になる可能性すら消えてしまいます。その小さな粒は種であり、いずれ、誰かの手によって芽を吹かせるには、播くしかないのだと思っています。私が祖父と同じ場所に立ち同じように撮影した映像を、30年後、誰からが同じ場所から撮影してくれるかもしれません。

もしご家庭に昔のビデオがあるのなら、映像を見て、その撮影場所と同じ場所に立って、スマホで動画撮影してみるのはいかがでしょうか。撮影した人が、もし今、近くにはいなくても、何か話ができるかもしれません。そして、ぜひ、動画をアップしてみてください。