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親の雑誌ブログ

10月のイベントを紹介。記念日を口実にやりたいことをしてみよう!

カテゴリー:ブログ

投稿日:2021年10月13日(最終更新:2021年10月13)

今月もいろいろ記念日やイベントがありますが、みなさんはどんなイベントが楽しみですか?
10月は10月11日(月)がスポーツの日でしたが、7月23日(金)に移動したため、祝日がなくなってしまっただけではなく、今年は3連休がもうない!ということで、少しテンションが下がってしまった方もいるとかいないとか。

たとえ休みでなくても、記念日やイベントがあると少し心がワクワクしたりときめいたりしませんか。季節の移り変わりや、過去に何があったのかを思い出せるということでも、記念日やイベントは興味深いものだと思っています。

さて、10月はどんな記念日・イベントがあるのでしょうか?

10月1日 衣替え
10月第二月曜日 スポーツの日
10月17日 神嘗祭 
10月18日 十三夜
10月22日 時代祭(行列巡業は中止)
10月31日 ハロウィン

今は、大規模なお祭りやイベントなどは開催が難しいと思いますが、おウチ時間を楽しむ方法のひとつとして「イベントごと」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。イベントや記念日にはしきたりがあったり決まりごとがあったりもしますが、自分がそれをやりたい気持ちの根っこにあるものが一番大事なのではないかと思っています。

今回は、10月31日のイベント『ハロウィン』についてご紹介します。実はハロウィンって、仮装イベントではなくて、家族のためのイベントなんですって。

『ハロウィン』はどこの国の祝日?

ハロウィンは、古くはアイルランドやスコットランドに暮らす、ケルト人の祝日だったと言われています。10月31日は、ケルト暦の大みそかにあたる日で、農家は家で火を焚き、先祖の霊を迎えたそうです。

有名なのは、カボチャを模した「ジャックオーランタン」です。ジャックオーランタンを玄関に飾ることで、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれています。

ところでみなさんは、ジャックオーランタンをつくったことありますか?

北米では秋になるとスーパーで大玉スイカほどの大きさの黄色いカボチャが販売されます。値段は1個600〜1000円ほどでした。作るときは、小型ナイフでカボチャの上部を水平に切り取ってタネとワタを抜き取り、次に目や口の形をくり抜きます。中にろうそくを入れ、火を灯し、上部を被せたら完成です。YouTube。「ハロウィンかぼちゃの作り方」で見たら底からタネを取り除く方法が紹介されていたので、こちらがメジャーなのかもしれませんが、どちらでも作れます。

日本で食べる緑のカボチャと異なり、黄色いカボチャの皮は柔らかいので加工しやすいです。ひとりで黙々と作るもよし、誰かと一緒に話しながら作るのも楽しいですよ。ろうそくを灯したカボチャは不気味ではなく、思っているよりかわいいのでおすすめです。

パンプキンとカボチャは同じ? 違う?

英語の「パンプキン」という言葉、北米ではこの黄色いカボチャのことのみを指すそうです。ハロウィン用のカボチャは主に観賞用で、一緒に作っていた人に「食べないの?」と聞いたところ、「食べないし、食べてもおいしくない」と言われた記憶があります。

日本で「おばけカボチャ」といわれる、大きさを競うために育てているカボチャがありますが、この色も黄色です。「アトランティックジャイアント」という品種で、基本的に食用ではありません。「日本一どでカボチャ大会」で色と大きさを見ることができます。1位は394キロ! おっきい。

緑の皮のカボチャやその他食用のカボチャは英語では「スクワッシュ」です。北米でよく見たスクワッシュは、日本で食べていたカボチャより水っぽいもので、スープや離乳食に使われるイメージです。日本でよく食べるカボチャは西洋カボチャが多く「バターカップ スクワッシュ」と言います。

シンデレラの「かぼちゃの馬車」も、おそらく「黄色いカボチャ」に魔法をかけたものです。ディズニーアニメでは馬車になっている間は水色でしたけれども。

カボチャについて熱く語りましたが、そもそも最初にケルト人がつくったジャックオーランタンはパンプキンではなくて、カブだったそうです。

「ルタバガ」というスウェーデンが原産とされる、アブラナ科の根菜で、なんとあのロシアの絵本『おおきなかぶ』のカブも「ルタバガ」だとか。日本では、宮城県気仙沼市の離島・大島で『大島カブ』の名で、栽培されています。堅そうなカブをどうくり抜くかはわかりませんが、ルタバガだったジャックオーランタンは、米国に移民したアイルランド人がカボチャでつくって今の形になったそうです。

ハロウィンの効果

私はハロウィンを海外で2度経験したことがあります。

1度目は北米です。ホストファミリーの2歳の子どもとお父さんに連れられ、近所の家を回りました。私のことを「しばらくうちで預かる子だ」と、近所中に言って回りました。ハロウィンは、ジャックオーランタンの飾っている家であれば、「トリックオアトリート」と言って扉を叩いて問題ない日です。そうやって近所に、自分の家に誰がいるのか、その人は安全なんだということを伝え、広めるためにも、ハロウィンの果たす効果はかなり大きいのだと学びました。

もう一度は、ヨーロッパでバックパッカーをしていたとき。一緒の部屋になった女性たちが、破れたドレスに着替え、顔色の悪いメイクをしながら、「これからハロウィンパーティに行くの、あなたも行く?」と誘ってくれました。丁重にお断りしましたが、いろんな人と仲良くなる口実になるのだと思いました。

振り返ると、どの街でもイベントにはそういった役割がありました。建国記念日にはみんなでパレードに行って、いろんな人と話してお菓子をもらいました。クリスマスは知らない家族と一緒にターキーを食べました。イベントは、自分は怪しいものではないと人に伝えたり、地域の人と仲良くなったりするためにとても大切な行事です。

日本でも例えば仮装が大好きなら、ハロウィンはもってこいのイベントです。その日だけは仮装していても「普通の人」。日本でパンダさんやカエルさんたちと一緒に電車に乗ったこともあります。本来の意味に自分が持たせたい意味で便乗することも、イベントの役割のひとつだと思うのです。

イベントや出来事を口実にやりたいことに取り組む

ハロウィンは、近年、お祭りのような賑わいを見せていますが、本来は、「アイルランドでは伝統的に、家族単位で楽しみ、特別な食事を用意する。みんなで歌を歌い、家族の絆を強くしている」とアイルランド大使が話されています。

特別な料理を食べること、仮装をすること、家族で会うこと、どれも素敵なことだと思います。自分がやりたいことに一番近いイベントを見つけて、みんながイベントを楽しめたら、より楽しいイベントになると思っています。

家族のための自分史作成サービス『親の雑誌』も、そんなイベントのようなものであってほしいなと思っています。お申込者様には、家族がお互いを知るための手段や、親の話を聞いてみたい、親の考えを聞いてみたい、何か親孝行をしたい、という気持ちのひとつとして。

家族が仲良くなったり、話し合ったり、分かり合えたり、そんなきっかけになるような『親の雑誌』でありたいですし、そんなきっかけになれるような事業に今後も取り組んでいきたいと思うのです。本当の目的のために、ぜひ雑誌づくりを口実にしてもらえるとうれしいです。それでは、「ハッピーハロウィーーン」。