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若い世代にも広がる「終活」—20代・30代が始める新しい生き方

カテゴリー:ブログ

投稿日:2025年09月19日(最終更新:2025年09月26)

すっかりおなじみとなった「終活」という言葉。高齢者の取り組みと考えられがちでしたが、実は20代・30代の若い世代にも終活への関心が急速に広がっています。2025年9月2日の日本経済新聞の記事によると、20〜30代の終活実施意向が4割を超えるという調査結果も出ています。今回は、若い世代になぜ終活が広がっているのか、終活の捉え方の変化などをご紹介します。

なぜ若い世代が終活を始めるのか

若い世代が終活に取り組む背景には、いくつかの社会的要因があります。まず、新型コロナウイルス感染拡大や自然災害の増加により、「突然の別れ」や「予期しない出来事」が身近な現実として感じられるようになったことが挙げられます。東日本大震災やコロナ禍を経験した世代にとって、「いつ何が起こるかわからない」という意識が強く根付いているのです。

また、デジタル社会の発達も大きな要因となっています。現代の若者は、スマートフォンやSNS、各種オンラインサービスに大量のデジタル情報を保有しており、これらの「デジタル遺品」をどう整理し、家族にどう引き継ぐかという新しい課題に直面しています。パスワード管理やアカウント情報の整理は、もはや避けて通れない現実的な問題となっているのです。

さらに、終活サービスtayorieの利用者データを見ると、10〜40代が全体の約8割を占めており、特に20〜30代の女性の利用が多いことが分かります。これは、終活が「死の準備」から「よりよく生きる準備」へと意味を変化させていることを示しています。

実際に終活に取り組んだ20代の体験談

24歳で終活に取り組んだ井上太地さんの体験談からは、若い世代の終活の実態が見えてきます。墓石業に携わる井上さんは、多くの人の最期を見届ける中で「もし自分が死んだとき、周りの人たちはどのような表情をするのだろう?」と考えるようになり、エンディングノートの作成を始めたそうです。

終活を通して井上さんが得たものは、「この先自分がどう生きていきたいのかを考える機会」と「伝えるべきことを伝えようという意識」でした。特に興味深いのは、終活により「お金の無駄遣いが減った」「将来のライフイベントで必要になる金額が見えた」という経済面への影響です。これは、終活が単なる死への準備ではなく、より充実した人生設計につながることを示しています。

Z世代特有の終活スタイル

Z世代の終活には、従来の高齢者の終活とは異なる特徴があります。彼らは終活を「自己表現の場」として捉える傾向があり、自分らしさや個性を反映した葬儀や人生の計画を積極的に考えています。最期の瞬間さえも、自分らしくありたいという強い願いが表れているのです。

また、終活スナック「めめんともり」などの新しい形のサービスも登場しており、お酒を飲みながら気軽に死について語り合う場が若者に人気を集めています。このように、今までは重いテーマと考えられていた終活のイメージが変化しています。

 若い世代におすすめの終活内容

若い世代が終活を始める場合、高齢者とは異なるアプローチが効果的です。最初のきっかけとするのは、エンディングノートの作成です。ただし、「全部書かなければいけない」という意識は捨て、書きたいところや書けるところだけを書いていくことが重要です。

具体的には、以下のような内容から始めてみてください。

デジタル情報の整理:スマートフォンやパソコンのパスワード、SNSアカウント情報、重要なオンラインサービスのログイン情報をまとめる

人生の目標設定:「死ぬまでにやりたいことリスト」の作成。これだけでも立派な終活の第一歩

家族・友人へのメッセージ:普段は恥ずかしくて言えない感謝の気持ちや想いを文字にする

基本的な個人情報:家系図、出生時の体重、大切な思い出など、自分しか知らない情報の記録

将来のライフプラン:結婚、住宅購入など、想定される人生のイベントとそれにかかる費用の概算

終活がもたらすポジティブな変化

若い世代の終活は、「死への恐怖」ではなく「生への意欲」を高める効果があることが分かっています。tayorieの利用者からは、「夫への接し方が優しくなった」「子どもに対する愛情を再確認できた」「将来の目標がより明確になった」といった声が寄せられており、終活が現在の生活の質向上につながっていることが伺えます。

また、終活を通じて自分の価値観や人生観を見つめ直すことで、無駄な出費が減り、本当に大切なものにお金と時間を使うようになるという経済的メリットも見逃せません。

終活に「自分史」を取り入れてみませんか

終活において、おすすめしたいのが「自分史」です。自分史というと高齢者が書くものというイメージがあるかもしれませんが、20代・30代だからこそ得られるメリットもあります。

20代で自分史を書く場合、幼少期から学生時代までの自分の成長や関わってきた人々について振り返ることで、「これから」の可能性をより明確にすることができます。「自分はなぜこの道に進んだのか」「なぜこの人と親しくなったのか」といった問いを深掘りすることで、自分の強みや価値観を客観的に把握でき、将来の選択に活かすことができるのです。

30代では、キャリアの方向性を再確認し、結婚や子育てといったライフステージの変化を整理する道具として自分史が機能します。「私はこれから何を大切にしたいのか」という問いに向き合うことで、より主体的な人生を歩むことができるようになります。

自分史を作ることで、自己理解も深まります。詳しい自分史の年代別のメリットについては、以前のブログ記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

若い世代の終活は、もはや特別な取り組みではなくなりつつあります。重要なのは、終活を「縁起でもないこと」として避けるのではなく、「よりよく生きるための準備」として前向きに捉えることです。

終活を通じて得られるのは、死への準備だけではありません。自分自身と向き合い、大切な人への感謝を再確認し、限りある時間をより有意義に過ごすための指針を得ることができるのです。まずは簡単なエンディングノートの作成から始めて、自分らしい終活のスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

若い世代の終活は、決して早すぎることではありません。むしろ、人生を豊かにするための新しいライフスタイルとして、今後さらに広がっていくことでしょう。

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