“高齢者見守りサービス”離れて暮らす親が心配な方に7つのタイプ比較と選ぶ時のポイント3つを紹介
カテゴリー:ブログ
投稿日:2022年08月17日(最終更新:2022年08月17)
毎年8月と1月は“高齢者見守りサービス” に関する検索数や問合せ数が増えるそうです。これは、お盆やお正月などの帰省時期の後に、離れて暮らす親の変化に気づいた子世代が増えるからだと考えられています。離れて暮らす高齢の親の体調が心配だ、戸締りや火の始末ができているか、ちゃんと食事しているか、会話する相手がいないのではないかなど、心配になることはたくさんあります。
そこで検討したいのが“高齢者見守りサービス” です。
今回は、“高齢者見守りサービス” について、サービスの種類や選ぶときのポイントなどを紹介します。
“高齢者見守りサービス” とは?
“高齢者見守りサービス” 7種類を紹介
・カメラ型高齢者見守りサービス
・センサー型高齢者見守りサービス
・緊急時通報型高齢者見守りサービス
・アプリ型見高齢者守りサービス
・ロボット型高齢者見守りサービス
・訪問型高齢者見守りサービス
・会話型高齢者見守りサービス
“高齢者見守りサービス”を選ぶときのポイント3つ
・親の要望や考えを尊重する
・親の状況や目的に合ったサービスを選ぶ
・自治体や専門家から情報を得る
“高齢者見守りサービス” とは?
“高齢者見守りサービス” とは、家族に代わって高齢者の生活をサポートするためのサービスです。民間企業や市区町村等の自治体がさまざまなタイプのサービスを提供しており、高齢者の安否確認や生活上の安全確保や緊急時の対応などをしています。高齢者の生活の様子を定期的に知ることができるので、離れて暮らす高齢の親を持つ人の心理的負担を軽減することができます。“高齢者見守りサービス” は介護保険が適用されないため、原則として全額自己負担での利用となりますが、自治体によっては初期費用の一部を助成または補助している場合があります。
“高齢者見守りサービス” 7種類を紹介
“高齢者見守りサービス” にはいろいろな種類があります。こちらでは7種類のサービス内容とそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。
カメラ型高齢者見守りサービス
カメラ型見守りサービスは、自宅にカメラを設置して利用者の様子をライブ映像で家族に届けるサービスです。リビングや玄関や廊下など見守りたいポイントに設置したカメラが、利用者の健康状態や生活状況をリアルタイムで家族に知らせます。
メリット | デメリット |
緊急時にすぐ対応が可能 | プライバシーが晒される |
録画映像で過去の様子を確認できる | 利用者の精神的な負担 |
- サービス提供会社例
センサー型高齢者見守りサービス
センサー型見守りサービスは、自宅に設置した人感センサーが利用者の状況を感知し、現在の生活状況を家族に知らせます。リビングや寝室やトイレなど日常生活で使用する場所にセンサーを設置したり、冷蔵庫などの家電製品に組み込まれているものもあります。センサーに反応がない場合は、スタッフが自宅へ駆けつけたり、家族へ連絡が届きます。
メリット | デメリット |
利用者のプライバシーに配慮した見守り | 目視で確認ができない |
センサー反応がない時は比較的早い段階で対応可能 | 双方的なコミュニケーションがとれない |
- サービス提供会社例
緊急時通報型高齢者見守りサービス
緊急時通報型見守りサービスは、体調不良や転倒事故などが発生した際に、利用者がボタンを押して異常を知らせることができるサービスです。セキュリティ会社や警備会社がサービスを展開しているケースが多く、ボタンが押された場合はスタッフや警備員が利用者の自宅へ急行します。
メリット | デメリット |
利用者のプライバシーに配慮した見守り | 意識を失って倒れた際など、自力でボタンを押せない場合は通報できない |
操作が簡単でボタンを押すだけで助けを呼べる | 緊急時の通報に限られるため、日常や健康状態は確認できない |
セキュリティ会社や警備会社による24時間対応 |
- サービス提供会社例
アプリ型高齢者見守りサービス
アプリ型見守りサービスは、利用者と家族がそれぞれのスマートフォンにアプリをインストールして使用します。利用者の位置情報や動体や外出帰宅通知など日常の様子を知らせたり、利用者と家族間のメッセージ送信機能でコミュニケーションを促します。
メリット | デメリット |
アプリをインストールするだけで利用できる | スマートフォン使用に抵抗がある場合は、慣れるまでに時間がかかる |
健康状態や位置情報を共有できる | デバイスを充電したり持ち歩く必要がある |
利用者と家族間のコミュニケーション促進につながる | プライベートを監視されているように感じるなど、利用者の心理的な負担 |
- サービス提供会社例
ロボット型高齢者見守りサービス
ロボット型見守りサービスは、ロボットを使用して利用者の様子を自動で感知し、必要に応じてアラームで知らせるサービスです。機能は多岐にわたり、利用者の心拍や呼吸などの健康状態をチェックしたり、転倒時にスマートフォンに通知したり、会話をするロボットや通院予定の管理をするものもあります。
メリット | デメリット |
ロボットとの会話やコミュニケーションを取ることで利用者の孤独感を和らげる | 数万円~数十万円かかり導入が高額 |
予定管理機能が通院予定などうっかり漏れを防止 | |
健康状態チェック機能により日々の健康管理が可能 |
- サービス提供会社例
訪問型高齢者見守りサービス
訪問型見守りサービスは、定期的にスタッフが利用者の自宅を訪問し、健康状態や安否確認をするサービスです。主に、郵便局や宅配業者や配食業者、電気、水道、ガス会社がサービスを提供しています。スタッフは利用者から生活の様子や健康状態などをヒアリングして記録し、その状況を利用者の家族に伝えます。
メリット | デメリット |
対面コミュニケーションにより、孤独感を軽減できる | 訪問頻度が限られるので、緊急時対応は難しい |
地域に密着した専任スタッフが定期的に訪問するので安心感がある | 見守りに特化した専門スタッフではない |
- サービス提供会社例
会話型高齢者見守りサービス
会話型見守りサービスは、電話で利用者に日常生活の様子や健康状態などを尋ね、安否確認を行うサービスです。またLINEを利用しAIキャラクターの質問に答えて会話を進めるサービスも登場しています。会話内容はレポートとして利用者の家族に報告されます。
メリット | デメリット |
高齢者にも操作が簡単 | 緊急時対応には不向き |
比較的リーズナブルな料金設定 | 耳が遠い人は音声を聞き取れず会話が難しい |
会話が利用者の孤独感を軽減する | |
人と直接会わなくてもコミュニケーションが取れる |
- サービス提供会社例
“高齢者見守りサービス”を選ぶときのポイント3つを紹介
親の要望や考えを尊重する
親御様の中には、“高齢者見守りサービス” の利用に抵抗を感じたり拒んだりする方も少なくありません。一日中見張られるのではないか、プライバシーがなくなってしまうのではないかなど、心配や不安を抱くのは当然のことです。まずは時間をかけて親子で将来のことを話し合い、大切に思っているという気持ちを伝え、安全で健康な毎日を送って欲しい、そのためのサポートをしたいという家族の気持ちを伝えましょう。そのうえで、親の要望や意向を聞き理解を深めながら一方的ではなく双方が納得しながら進めていくことが最も大事なポイントです。
親の状況や目的に合ったサービスを選ぶ
親の要望や考えを理解したら、どのサービスが適当なのかを話し合いましょう。カメラやセンサーの設置による見守りが必要なのか、それとも会話やコミュニケーションを介した見守りサービスが望ましいのかという見守り方法や、24時間の見守りが必要なのか、週に1度で十分なのかなど時間軸からも親の生活状況や目的に合わせて選びましょう。また、費用や操作の利便性を確認することも重要です。長期的な利用を予定する場合は特に予算を決めて初期費用や月額利用料にいくらかけることができるのか予め計算しておきましょう。システムやデバイスやロボットを使用する見守りサービスを検討する場合は、高齢者がスイッチのオンオフや充電をしなくて済むのかなど、操作がしやすいかどうかをチェックする必要があります。「操作が難しくて親が使えなかった」では、見守りサービスを利用する意味がなくなってしまいます。
自治体や専門家から情報を得る
なかなか決められない、もっと詳しい情報を知りたいというときは、市区町村の窓口や地域包括センターを利用してみることをおすすめします。専門家の意見を聞けたり、地域の高齢者見守りサービスに関する情報を得ることができます。自治体によっては、高齢者を対象にした健康相談や定期的な電話での安否確認、緊急通報システム設置支援などさまざまなサービスを提供しています。取り組みは自治体によって異なるので、具体的なサービスや支援内容は問合せまたはホームページでチェックしてみるとよいでしょう。
離れて暮らす高齢者の安全を守るためには見守りサービスを活用すると安心です。さまざまな種類があるため、状況にあわせて最適なサービスを選びましょう。
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