時間を共に過ごすことが貴重な体験でした
お申込者であるお子様(C.M様 神奈川県在住)と実際に「親の雑誌」を作成されたお母様にお話を伺いました。
【C.M様プロフィール】
山口県生まれ。看護短大卒業後、看護師資格を取得し大学病院に勤務。その後、看護大学に編入学し保健師資格を取得。地域包括支援センターで勤務。専業主婦を経て、認定NPO法人フローレンス入社。現在は小児科クリニック、発達外来、病児保育室の運営等を担当している。
―「親の雑誌」を申し込んだきっかけを教えてください。
お子様:以前病院で勤務していたこともあり、他の人たちに比べ人が亡くなるということが身近にありました。なので、両親のことを残したいというのはもとからありました。少し前に夫の母が他界したんですが、インタビューを受けてもらいたいと思っても、母にその体力がなくなってしまい実現しなかったんです。親が元気なうちに色々残しておきたいというのもあります。
また、大学時代の研究室の教授の研究テーマが自分史だったんです。高齢者が自分史を作成することで、その人の人生の意味をとらえなおせる、自己肯定感が増して、老年期の発達を促すというものでした。自分史を作ることが本人によい影響を与えるのは、以前から知っていたんです。だから両親に「親の雑誌」を作りたいと言った時もすんなりと受け入れてもらえました。
―お子様から「親の雑誌」を作りたいと言われたときはどのように思われましたか?
お母様:自分史をつくるというので、わかったわという感じでした。私の父も自分史を作っていました。私もそれを読んだことがあって、残っていてよかったと思っていたので「親の雑誌」を作ることに抵抗はありませんでした。主人はしゃべることあるかな、と不安そうでしたが実際取材になるとたくさん話していましたよ。
―事前準備(プロフィール、年表の作成、掲載写真の準備)で感じたことは?
お子様:母親の方は幼少期からの写真がたくさんあったので、選ぶのに時間がかかりました。手間暇がかかると言えばそうなのですが、その時間を共に過ごすことが貴重な体験でした。親の雑誌をきっかけに家族が集まって、色々話しながら思い出話をするので、絆が深まると思います。広島に住んでいる妹も帰省して、一緒に選びました。
―インタビューを受けてみていかがでしたか?
お母様:取材に来ていただいた方に上手に話を引き出してもらえて楽しくしゃべることができました。
―インタビューに同席されてみてどうでしたか?
お子様:以前から色々昔のことを聞いていたので、知らない話はほとんどありませんでしたが、楽しかったです母も楽しそうに話していました。話を引き出すのが上手いなと思いました。
―完成した「親の雑誌」を見て
お母様:私が話したことをとてもうまくまとめていただいていました。写真もいい位置にレイアウトしてもらっていました。あと意外だったのは私の弟が家に来た時に読んでいたことです。弟とは10歳以上年が離れているので、私が子どもだったころのことは知らないんですよね。だから、興味を持ってくれたんだな、と思いました。
お子様:素敵な仕上がりになっていました。文章だけではなく写真がたくさん入っているのも伝わりやすさのひとつになっていると思います。雑誌ができたことは私たち子どもではなく、孫たちへのプレゼントになったかな。私は両親のことをいろいろ聞いて知っていますが、孫たちは知らないことの方が多いです。だから、孫たちの世代に両親のやってきたことや思いを伝えるツールができたと思っています。
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