親の雑誌ブログ

黒豆づくりに見た、頼りにされるということ。

あけましておめでとうございます。

今回の年末年始は週末との兼ね合いもあり、長めのお休みだった方も多かったのではないでしょうか。長期のお休みということで海外に行く方もいらっしゃったと思いますが、帰省ラッシュのニュースを見ていると、やはりご実家に戻ることが毎年恒例になっていらっしゃる方も多いと感じました。

私も年末年始は実家に帰ることにしているのですが、帰宅後は母のお正月の準備を手伝います。私の母は毎年おせちをつくりっているのですが、いつの間にか、親戚の黒豆づくりを一手に引き受けるようになっていました。

そもそも、黒豆がなぜおせちに入っているのでしょうか。

Wikipediaを見てみると、 「労苦をいとわず物事にはげむこと、また、そのさまや、からだのじょうぶなことを「まめ」と呼ぶことから、これからの1年をそのように過ごせるようにという験担ぎである。」 そうです。

また、 「煮豆は数日間の保存がきくので、おせち料理としても適しているが、表皮にしわが寄らないように(逆に、長寿を願う意味を込めて、しわがよったものを出す地域も有る)、甘みを含ませて軟らかく煮るのに大変な手間と時間がかかる。このため、今では煮豆の状態でパックに入れて売られることが多い。」 とも書いてありました。

ご自宅で黒豆を炊くことは、以前に比べると圧倒的に減っていますよね。 私の母も、自分の家の準備だけでも大変そうに見えるのですが○○さん家用、□□さん家用、と言いながら準備している様子はどこかうれしそうでした。 仕事を辞めてから15年以上、普段はのんびり過ごしている母ですが、誰かに頼られるという経験もめっきり減っているようです。そんな中、親戚からお願いされる黒豆づくりは、忙しい年末であってもどこかしら充実した気持ちをもたらすようです。 年始の挨拶の際に「おいしかった」と言われることにも謙遜しながらも満足そう。子どもとしては、母が親戚から頼りにされていることにちょっとほっとしました。

親の雑誌の取材からも感じることなのですが、ご高齢になった方も、ちょっとしたことで周囲の人の手助けができることをうれしそうにお話しになる方がいらっしゃいます。男性だと、お子さん、お孫さんから進路や就職について相談を受けたり、女性だと料理や家事、子育てについての質問を受けると「自分たちの時代とは違うけど…」と言いながらもあれこれ考えてはお答えになるようです。

長年の経験から、私たちでは思いつかないようなアドバイスをもらえるかもしれないですね。

年末年始、親御さんとゆっくり話す機会がなかったとおっしゃる方に親の雑誌の制作を通して、親御さんのことを知る機会にしていただければいいなと思います。 最初は恥ずかしいとか、まだ早いとおっしゃる方でも、お子様から、「お父さん、お母さんの歴史を知りたい、協力してほしい」と言われると、それならと受けていただく方が多くいらっしゃいます。まさに頼られることがうれしいんですよね。 実際に取材を受けていただけると、お話することでお元気になる方もいらっしゃいますし、出来上がった雑誌をもとにご家族のコミュニケーションが増えたと言っていただくことも多くあります。 年の初めに、ご両親のこと、ご家族のことを考えるきっかけになれば幸いです。

親の雑誌編集長 長経子

自分史副編集長の写真

投稿日:2020年01月06日