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親の雑誌ブログ

徹底比較 自分史VS親の雑誌(親史)

カテゴリー:ブログ

投稿日:2019年02月19日(最終更新:2024年12月09)

自分史VS親の雑誌

自分史作成サービス「親の雑誌」では、2015年のサービス開始以来700名を超える親御さんの自分史作りをお手伝いしてきました。今回は「親のために作る自分史」のパイオニアとして、既存型の自分史と親の雑誌の違いやそれぞれの特徴をご案内します。「これまでの自分史と親の雑誌って何が違うの?」「自分史と親の雑誌、どっちを選べばいいの?」とお迷いの方、ぜひご一読ください。

自分史界の新ジャンル!親の雑誌は「子が親に贈る自分史」

自分史という呼び名で人生の歩みを冊子にまとめるサービスは以前からあり、もちろん今もありますが、「子どもが親に贈る自分史・インタビューを通じて聞き書きで作る自分史・雑誌形式の自分史」というスタイルは、僭越ながらこころみの「親の雑誌」が初めてです。

私たちが「親の雑誌」をご説明する際、よく「子が親に贈る自分史作成サービス」という言い方をします。従来型の自分史は自分で書き記した原稿を自費出版として冊子化するのが主流ですが、印刷物という特性上、部数も多く費用もかさみます(この後詳しくご説明します)。これは、従来型の自分史作成サービスの多くを印刷会社や出版社が運営していることが背景としてあります。

かたや、子が親に贈る自分史である「親の雑誌」は、サービスの成り立ちに違いがあります。当社こころみの事業は、電話での会話を介した高齢者見守りサービスが最初です。離れて暮らす親を思う子どもの気持ちと、子や孫を思う親御さんの気持ちを、私たちが電話での会話を介してつなぎたいという思いからサービスが始まりました。

自分史作成サービスも、「自分史で親子をつなぎたい」という理念が背景にあります。親御さんとの会話を重ねるうちに、「電話で聞く親御さんたちの話が面白い」「貴重なエピソードを自分たちが聞くだけではもったいない」「親御さんの人生を形にまとめてご家族にも末長く読んでほしい」といった声がスタッフから多く挙がったことが、サービス開発のきっかけでした。

自分史作成サービスを考えるにあたり、私たちは「こころみが自分史を作るなら、どんな自分史がいいだろうか?」と議論を重ねました。そこで出てきた自分史とは、「みんなに読まれる自分史」「親御さんの負担なく作れる自分史」「手頃な費用で作れる自分史」「作ること自体が楽しい自分史」「親も子も幸せになれる自分史」「親が自分の人生を振り返り、誇りに思える自分史」「子が親のことを改めて知り、誇りに思える自分史」といったものでした。

親の雑誌は還暦・古希・喜寿・米寿に贈りたい自分史

こうして生まれた自分史作成サービス「親の雑誌」ですが、お客様からは「いわゆる自分史と何がどう違うの?」というご質問もよくいただきます。そこで、改めて自分史の特徴を整理しながら、子が親の贈る自分史「親の雑誌」の特徴もお伝えしていきます。

既存の「自分史」については記事の後半で詳しくご説明するとして、「親の雑誌」について私自身がもっとも特徴的だと感じる点を先にご紹介させてください。それは、「従来の自分史は自分で申し込んで自分で作るのでプレゼントにはできないが、親の雑誌は子どもや親族が申し込んで作るから、プレゼントになる」ということです。

文字にすると当たり前ですが、「親の雑誌」のコンシェルジュとして自分史作成を親御さんにプレゼントする場面にいくつも立ち会ってきた私は、「自分史を親に贈るというのは本当に素敵なことなのだな」と毎回実感しているのです。

自分史を贈るきっかけはいろいろで、退職記念、誕生日、還暦・古希・喜寿・米寿などの年祝い、中には「自分が定年退職を迎えた記念に、親に自分史を贈りたい」「親の事業を継ぐことになり、記念として親の自分史を作りたい」といった申込者であるお子様側の人生の節目にお申し込みいただくこともあります。

還暦・古希・喜寿・米寿といった年祝いに自分史作成サービス「親の雑誌」を贈られる場合は、制作過程を通じてお祝いの雰囲気を楽しんでいただけます。「親の雑誌」にはインタビュー記事に加えて写真も掲載しますが、親御さんの幼少期から結婚、ご家族雄写真に加えて、お孫さんをはじめとするご親族一同の写真掲載もおすすめしています。自分史「親の雑誌」に載せる写真をお子さんやお孫さんたちと選ぶ時間、親戚みんなで写真を撮るために集まる時間、写真を探すために久しぶりの親戚に電話する時間。制作工程の中で写真の用意はお客様にお手間をかける部分ではあるのですが、ご家族も制作に関わって自分史が完成するのも「親の雑誌」の良さかなと思っています。

このようなご親族の集合写真を還暦・古希・喜寿・米寿などのお祝いの席で撮影して自分史「親の雑誌」に掲載することもできますし、事前に作成をしておいて還暦・古希・喜寿・米寿などのお祝いの席で完成品をお披露目される場合もあります。また、自分史作成サービス「親の雑誌」では親御さんにお渡しする「ギフト券」もご用意しておりますので、還暦・古希・喜寿・米寿などの機会にギフト券の形で贈ることもできます。

このように、ひと口に「自分史を作る」といっても、目的や利用シーンはさまざまです。この記事が自分史を作ろうかとご検討中の方、親御さんの自分史を作ろうかと思い始めているお子様方のご参考になれば幸いです。また、自分史作成サービス「親の雑誌」では、自分史作成に関するご相談を無料でお受けしております。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは「いわゆる自分史ってどんなもの?」ということを詳しくご説明していきます。

自分史ってそもそもどんなもの?

自分史とは、「自分自身の生涯あるいは半生の出来事を文章化したもの」。自叙伝や自伝が成功を収めた個人の生涯や実績を記録するものであるのに対し、自分史は一般の人が自分自身の生涯をつづるものです。

1975年に発行された『ある昭和史―自分史の試み』(中央公論社)で、歴史家の色川大吉氏がその意義を提唱した概念とも言われているそうです。1980年代以降の自費出版が流行り出したのと合わせて自分史も広がっていき、今では出版社や新聞社などが自分史作成をサービスとして提供しています。弊社も提携している朝日新聞社の「朝日自分史」なんかは知っている人も多いのではないでしょうか。

最近では、終活ブームに合わせて、自分史書き方講座があったり、自分史表彰制度があったり…。自分史は少しずつ盛り上がってきているようです。

子から親に贈る自分史 親の雑誌(親史)はどんなもの?

自分史は一般の人が作成するものとはいえ、まだまだ広く多くの方が作成するものにはなっていない印象です。それは、お金が高く期間もかかるため、なかなか気軽にはやりにくいからではないでしょうか。

そうした中で、一般の人の生涯をまとめるという点では同じではあるものの、まったく別のサービスとして生み出されたのが、弊社が提供する、親のための自分史作成サービス「親の雑誌」、親史です。2015年5月に産声を上げ、現在まで700人以上の方の人生の雑誌が完成しています。自分史は自分自身で申し込んで作りますが、親史(親の雑誌)は子どもや孫、近しい人からプレゼントするものです。安価で気軽に作りやすいため、米寿や喜寿などの長寿祝や退任退職祝い、父の日、母の日などのプレゼントとして活用いただいています。

自分史と親史(親の雑誌)の違い

自分史と親史の違いは、冊数、価格、仕様、方法、文量、申込など様々です

 自分史と親史の違いは、申し込みする人、金額、仕様、冊数、作成方法、文章量など様々です(表参照)が、共通して言えるのは「気軽さ」です。

自分史はハードカバーで文章量も多く、割ときっちりと本格的に作るので、ある種の〝気合い〟が必要です。しっかりした本なので、読む側もそれなりにきちんと読まなければなりません。そうです、少しハードルが高めなのです。

一方で親史(親の雑誌)はページ数も文章量も少なめで、写真も多く、「ちょっと作ってみようかな」くらいの気持ちで作れます。雑誌形式で読みやすいため、読む側も〝気軽〟な気持ちで読めます。簡単に言うと本格派とカジュアル派の違いというところでしょうか。どっちもいいけど、お金も気軽さも違うんですね。

その違いは大きく分けると以下の3つになります。

1 自分史:自分で書く VS 親史:自分で話す

2 自分史:ハードカバーの本 VS 親史:A4版の雑誌

3 自分史:本人が申し込み VS 親史:家族が申し込み

自分史VS親史 その1 自分で書くVS自分で話す

自分史は自分で書く、親史は自分で話すのが特徴です

一般的に自分史は、自分で書いたものを本にします。ある程度まとまったものを書こうという気持ちにもなるため、かなりの文章量になります。「自分史も書いてたんだけど、途中で頓挫してしまってね」という声もちらほらと耳にします。一方で親史は、その方の人生をインタビューでお聞きします。話すだけでいいので、はっきり言ってらくちんです。後で原稿の確認と加筆修正ができるものの、イチから自分で書くのと比べると作業時間は雲泥の差です。  

そもそも、人は書くより話すのがうまいんです。日々の生活でも「話す」ほうが「書く」よりも圧倒的に多い、つまり人は話すことのほうが慣れています。(詳しくは、こころみ社長によるブログ:「人は書くより話すのがうまい」参照)  

もうひとつ言えるのは、自分で書くとどうしても事実や出来事の羅列になりがちです。たとえば転勤を繰り返した人であれば、

「○歳のときに○○支店に転勤。そのときの上司は○○と○○で、私は課長だった。取引先は○○や○○で、営業成績は~で、○年には対前年比○%を達成した。次に異動した支店は、、、」

のように、ひたすら仕事の事実の羅列が続くのでちょっと読むのに飽き飽きしそうですね。 親史はインタビューで聞いていくので、事実よりもお気持ちを表す言葉が自然に増えていきますし、そんな聞き方をしていきます。だから出来上がった文章には、その人の思いやその人らしさがあふれています。先ほどの例で言えば、

「転勤は何度も繰り返したけどね。特に印象に残ってるのは仙台支店にいったときです。子どもたちも小さかったので一緒に海に行って東北の自然を感じられたし、いいメンバーに恵まれたので仕事も充実してたんですよね。」

のような文章になり、読みやすいですよね。 自分の親が何の職業だったのかを知らない人はほとんどいないと思います。でも、自分の親がその仕事にどんな思いを持ってたのかを知ってる人は少ないのではないでしょうか? 親史では、そんな親御さんのお気持を多く残せるのです。

自分史VS親史 その2 ハードカバーの本 VS A4版の雑誌

自分史ははd-カバーの本なので書斎のキャビネットに、親史はA4版の雑誌なのでリビングのマガジンラックに

自分史はハードカバーの本にするケースが多く、しっかりとしたものが出来上がります。格調高く、立派なものなので、どうしてもキャビネットにしまいがち。読むときも自分一人で、1ページ目からちゃんと読んでいくイメージですね。

一方で親史はA4版の雑誌タイプ。あるお客様は「リビングのマガジンラックに置いておいて、人が来たときにさっと見せるんです」とコメントしてました。一緒に見たり、気になるところから読み始めたり、人に見せたりしやすく、まさに〝気軽〟な雑誌として使っていただいています。 雑誌なので文章量がちょうどよく、写真もいっしょに入って読みやすい、そんなところも親史(親の雑誌)の特徴です。

自分史VS親史 その3 本人が申し込み VS 家族が申し込み

自分史は自分で申し込みをしますが、親史は家族が申し込みます

自分史はその名の通り、自分の歴史を綴るものなので、通常は本人が申し込みます。仕事や趣味をがんばってきた人や、功績がある方など、自ら作成を考える人は一定数いるでしょう。ただ、「わたしなんて平凡な人生だから」とか「本に残すほどの話はない」という方が圧倒的に多いのではないでしょうか。自分史を自ら書いて作成するのは、やっぱり少しハードルが高い。

一方で、親史(親の雑誌)は、子どもが親のために申し込む形です。プレゼントされると受け入れやすいし、「おばあちゃんの話を孫が大きくなったときに読ませたいんだ」なんて言われると、照れながらもやってみようかなという気になるもの。自分のために作るのは抵抗を感じても、家族のためにと思うとやりやすいんですね。

自分史と親史(親の雑誌)の違い、いかがでしたでしょうか。どちらも後世に思いを残すということでは同じです。本人が申し込むのか、家族がプレゼントで申し込むのかにもよりますし、目的や予算、そしてお好みで選んでみてください。

親の雑誌編集長 井戸洋希

自分史編集長井戸の写真

※本ブログは2018年7月11日に掲載したブログに加筆修正したものです。