「脱水」に注意!|家庭でつくれる経口補水液
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投稿日:2021年06月23日(最終更新:2021年06月23)
6月21日は夏至でしたね。これから日に日に暑くなってきます。そんな時に気をつけたいのが「脱水」です!!
軽度の脱水でもとても体がだるくなり、中度以上の脱水は命の危険があるほど、体から水分を失うことはリスクが高いことです。仕事や何かの作業に熱中していると水分をとり忘れてしまい、気づいたら脱水状態になってしまうこともあります。また、加齢とともに脱水のリスクは高くなるとのこと。その理由は、喉の渇きを感じる機能が衰えることや、体のパーツの中でも水分を多く含む筋肉量が減少することよって、体内の水分量が気づかないうちに減少してしまうためだと言われています。
大切なのはこまめに水分を取ること、と言われています。厚生労働省でも、「健康のために水を飲もう」で、「あと2杯水を飲もう」と言っています。
そこで、今回は、効率的に水分をとりたいときや、脱水気味かもと感じたとき、またいざというときに備えてご家庭でつくれる経口補水液のレシピをご紹介します。とはいえ具合が悪いときは、すぐ病院にご相談くださいね。
スポーツドリンクで手軽に水分補給
水分補給できるドリンクの代表格は「スポーツドリンク」と呼ばれる飲み物です。薬局に行けば、ポカリスウエット、アクエリアス、グリーンダ・カ・ラ、アミノバイタル、ヴァームスマートフィットウォーターなどたくさんのスポーツドリンクが売られていますよね。個人的イチ押しは、ソルティライチです。
日常の水分補給は、お水やカフェインの少ないお茶などで問題ありませんが、汗をたくさんかいたときや暑いときなどは、スポーツドリンクの方が効率的に水分を補給できるようです。アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし、体内の水分を外に出してしまうので、水分補給としては適していません。
最近CMでもよく紹介されているのが、経口補水液の「オーエスワン(OS-1)」です。OS-1と他のスポーツドリンクはどこが異なるのかはOS-1のウェブサイトに記載されています。以下抜粋です。
スポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また水と電解質の吸収を速めるために、スポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっています。
日常生活における水・電解質補給であればスポーツドリンクでも十分ですが、以下のような軽度から中等度の脱水症には経口補水液オーエスワンが適しています。
私が幼い頃は経口補水液というものはありませんでしたが、熱が出たときに飲むものといえば、瓶のポカリスエットでした(覚えている方いますでしょうか)。
経口補水液のつくりかた
経口補水液(Oral Rehydration Solution)は、下痢や嘔吐による脱水で命を落としてしまう人を減らすために、開発途上国で広められたものでした。現在は、脱水症での水分補給として使用されています。開発途上国へは、WHOやユニセフから粉末状のパッケージが配布されていましたが、それを入手するのが困難な場合にレシピが公開されています。
経口補水液の材料:(1リットル)
砂糖:小さじ6(24グラム)
塩:小さじ1/2(2〜3グラム)
水:1リットル
途上国の場合は湯冷ましですが、日本なら水道水で大丈夫です。
砂糖はできれば「ブドウ糖」が推奨されています。今回、塩は粗塩、砂糖はグラニュー糖で計ったので、種類によって重さは変わります。
500mlのペットボトルで作る場合は、以下の分量になります。
軽量スプーンは面倒なのでペットボトルだけで作れるように計ってみたところ、以下の量になりました。
砂糖:12グラム→ペットボトルのキャップ2杯
塩:1〜1.5グラム→5〜7つまみ。ひとつまみは親指と人差し指と中指でつまんだ量
水:500ml→ペットボトルの満杯よりちょっと少ない量の水道水
ペットボトルに粉類を入れるのがむずかしいときは、紙を丸めてロウトにすると簡単に入ります。砂糖と塩が溶けるまで振ったら出来上がりです。作ったらぜひ飲んでみてください。なんとなく甘くて塩味があり、おいしくはありません。これがおいしいときは、脱水のときだとも言われていますね。レモン果汁をなどプラスして飲みやすくしたりもします。
経口補水液は、甘すぎたり、塩が多すぎると、本来の意味をなさないこともありますので、心配な方は、パッケージに「経口補水液」と書いてある「OS-1」や「アクアサポート」などを購入し、摂取上の注意を参考に摂取するのが良いのだと思います。
いざという時のために、備えておこう!
私は過去10年、2度脱水で熱中症になりました。1度目は、夏に外で仕事をしていて水を飲むタイミングがなかったとき。頭痛と吐き気とうっすら寒気がして、水分を取ろうとして水を飲んでも吐くという状態でした。うっすら死を意識しましたが、ともかくゆっくりスポーツドリンクを飲んで、寝て、治しました。救急車を呼ぶべきだったかもと今は思っています。
2度目は湿度の高い日に、風があまり吹かない場所で登山をしていたら、体温が急上昇し、尋常ではない量の汗をかいたときです。歩いた時間はたった30分で、太陽も当たらない場所だったのでまさかなると思いませんでした。このときはまだ水が飲める状態だったので、休んでスポーツドリンクを飲んで、脇と首の後ろを氷で冷やしたら30分ほどで治りました。
あまりそんな状態にはなりたくないところですが、酷い2日酔いで水が飲めないときも、経口補水液を少しずつ少しずつ飲むと、ゆるゆると回復していきます。今回紹介した家で作れる経口補水液は、2日酔いのときにつくって飲んでいます。つくる必要がある状態になることを想定したくはないですが、いざというときのために、覚えておくと役立ちますよ。販売されている経口補水液が家に数本あると安心ですので、ぜひご家庭でストックしておくのはいかがでしょうか。