
同じ話をするのは気持ちを汲み取ってほしいから
(写真:お申込者H.S様のお父様)
お申込者である息子様(H.S様 東京都在住)にお話を伺いました。
おやじが何度も同じ話をするんで、「親の雑誌」を作ってすっきりしてもらおうと思ったのがきっかけです
「親の雑誌」のことは、テレビで知ったと思います。そのときは、混んでいるだろうとしばらくしてから申し込みました。 実家に帰ると、おやじが何度も同じ話をするんですよ。子どもとしては、すっかり覚えてしまっている。それで、「親の雑誌」を作ってすっきりしてもらおうと思ったんです。渡りに船だと思い、申し込みました。
「親の雑誌」を作りたいと言ったら、おやじは比較的すんなり了承してくれました
比較的すんなり了承してくれました。「いつもしている仕事の話をしたほうがいいんじゃない?」と持ちかけて、それで受けてくれましたね。 本当は母の雑誌も作りたかったんですが、「お父さんみたいなことはやっていなから」と言われました。母も子どものころが戦中でね。田舎に住んでいて、都会から和服を売りに来る人がいっぱいいて、和服を見る目が肥えた。そこから、和裁の資格を取って、という人なんです。そういうことを残したかった。残念でしたが、おやじは承諾してくれたのでほっとしました。
インタビュー中、おやじは私が聞いたことがないことも話してました
私も営業経験があるので、話し慣れているほうだと思っています。でも、取材ではとても上手にインタビューしてもらえました。それまで、私が聞いたことがないことも話してましたから。インタビューで話して以来、おやじが同じ話をしなくなったんです。別の話はするようになりましたが(笑)。 おそらく、おやじは自分が成し遂げたことを記録に残したい、という気持ちがあったんでしょうね。自分の伝えたいことが伝わっていないと感じると、何度も繰り返し話すんですよ。今、私はキャリアカウンセラーとして働いているので、それがよくわかります。何度も同じ話をするのは、気持ちを汲み取ってほしいからなんですよね。 雑誌を作ってから5年くらい経ちましたが、いつも話していたことはこちらから振らないと喋らなくなりました。伝えきったと思えたんでしょう。
完成した「親の雑誌」をみて、おやじの記録を残せて整理できてよかったとほっとしました
何度も聞かされて知っていますから、大きな変化はなかったです。もともと、何をやったか知っているので、認めていました。でも原稿の修正をしているとき、整理できてよかった、記録を残せてよかったと、ほっとしましたね。 父は、いろんなエピソードを持ってるんですね。営業、ものづくり、人の管理、いろんなことができる人。大変な目にも遭っていますが、マイナスをプラスに変えていく力があった。ものづくりと人管理をやってきたおやじって、すごいと思いますよ。キャリアコンサルタントとして働いてると、ものづくりと人を管理する、両方できる人ってなかなかいなんですよ。おやじは稀有な存在だったとわかりましたね。 ある程度の立場を経験した人が、その状態より下からセカンドキャリアを積むのは難しい。でも親父は技術で先に認められて、縁があって次の会社に行くことができた。 世間はそう言った部分を見てくれているんだと思います。最終的には辞退したそうですが、社判をあずかって欲しいと言われるまでになったんだから、たいしたものですよ。
「親の雑誌 電子版」に掲載されているので、どこでもみんなに見てもらえます
作っていただいてよかったです。あれはいいアイデアだと思います。以前、おやじはこんな雑誌ができたって、常連のカラオケ屋で見せてたんですよ。でも、電子版ならどこでも見てもらえますよね。 今、父が86歳、母は84歳なんですが、ひ孫の動画をみたいばっかりに、タブレットの使い方を覚えたんですよ。すごいですよね。シニアだって、やり方が分かれば電子版ならどこでも見てもらえます。父親と同じ年代の親戚には、亡くなった人もいますが、もう少し下の年代の人たちには、電子版のURLを送れば見てもらえますから。 電子版を作ってもらったあと、Facebookに投稿したら友人から面白い父ちゃんだねと言われ、息子としても鼻が高かったです。
お金や物欲から始まって功成り名を遂げた人は、銅像をつくったり自叙伝を作ったりしますよね。それがお手軽にできることが親の雑誌のいいところだと思います。自分史を作ろうとすると金額の桁が違いますから。ネットの時代ですから、電子書籍のハードルも下がってはいますが、インタビューのやり方、文章の作り方、校正などはプロじゃないとできないと思いました。 おやじが納得してくれているので、それがプライスレスです。
※佐々木睦雄様の電子版は以下からお読みいただけます。 繰り返しお話になっていたというお仕事のこともでてきます。
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