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THE阿野昭三郎

平成28年7月発行 / 埼玉県在住・昭和18年生まれ

今の暮らしについて

 私は目的がないとダメなんです。目的があるから行動ができたり、チャレンジできるんですね。我々の時代、高度成長で最高の時代でした。いろいろありましたけど、とにかく目的をしっかりもって、結構プレッシャーあったんですよね。逆にプラスになったんです。じゃないと私、動かないんです。で、今目的が全くないんです。体の問題、耳の問題、頭の問題。病院に1日おきにいったりしてますから。あれやったら、これやったらと言われるんですけど、なかなかできないですねえ。我々の時代はやってみせだったんです。それをどんどん下に引き継いでいったと。全国まわって、朝も社員より早く行くようにやって。朝、顔見るのが社員の状況一番分かります。そういう意味で自分でプレッシャーかけながらね。それが私の生きがいだったんですね。

 それがやってみせる時代から、やらせる時代に変わってね。今の息子は180度やり方が違うんですよ。性格が全く違うんですね。かみさんに似たと思うんですけど。娘は私そっくりで心配症なんです。会社に行くとどうしても言いたいことが出てきてしまうんですよね。完全に仕事から手をひいた。そうすると、私たち世代はみんな仕事人間ですから、やりがいが今、見つからないんですよ。これから新しいやるのもなかなかおっくうでね。トレーニング行ったり、パソコン教室行ったりしてますけど。パソコン教室ではカレンダー作ったり、バースデーカード作ったりしてますけど、これが一番の生きがいで。子どもたちがよろこんでくれるんじゃないかと思えてね。これは目的があるので、頑張れるんです。

 逆にプレッシャーがないと動かないタイプなんです。兄貴が死んでから、自分の励みにして動いてきたから楽しかった。私の人生は最高の人生です、現役のころは。ただ、時代が変わったので私の頭ではついていけないです。息子は全く違うやり方ですけど、それで成果を上げてる。完全に私を超えましたね。その意味じゃ、ある意味幸せすぎる。家のことはかみさんがいて、旅行の計画たてたり、食事の手配してくれるんですよ。耳が悪いから、やっぱり会話にならない。趣味のゴルフも、今年は1回しか行ってません。仲のいい友達がなくなったのもあって。やはり時代が変わって、最悪だと。

 私たち世代は、生涯現役じゃないとダメです。ただ、害になることが多いんです。ついつい口がでちゃう。口を出さないで、見てるだけ。ただ自分の時間つぶしとすること。私は今の年寄りに、自分が病気になって、言いたいと思う。一番の人生の優先順位は、健康だと言っているんです。なってみて、この辛さは分かりました。病人のつらさ、耳が悪いつらさはなってみないと分かりません。ボランティアはかなりやりました。成果は上がったんですね。燃えてくれるんです、みんなが。そういう顔色をみて、私はうれしいんですよ。それを見て私も満足できるという。ボランティアもやめてしまってそれがなくなったから、今は最悪。だから、まわりの人には生涯現役でいてほしい、と。

 かみさんに救われてます。だけどかみさんは、私と1日いるのは嫌だって。それだけ自分の体で体験をしたんで、これから老人になる人には楽になるのをやめろと、言いたい。友達にも、昔は仕事辞めろと言ってたけど、今は辞めるなと言ってます。なんとか時間つぶしを探している最中ですけどね。仕事をしていて趣味を作らなかった。静の趣味、1人でやる趣味がないもんですから。予定があるときというのは、うれしいんですよ。行くことが喜びなんです。行ったところで人とやりとりすることとかね。私は趣味でバイクもやってたんです。ハーレー乗ってました。テレビも3回出てますね。そういうのもやったりだけど、バイクもやろうとしたら止められましてね。あとは孫を送り迎えしたり泊まりにくるのが楽しみです。家族カレンダーは、目的は絆なんです。

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