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THE嶋田稔

令和3年12月発行 / 静岡県在住・昭和12年生まれ

子どもや孫の成長を見ていきたい

 家内ががんになって入院したとき、実体経済の勉強を始めました。家内の入院先は、御茶ノ水にある順天堂大学の附属医院でした。僕は付き添っていたのですが、そこにいるだけというのももったいないと思っていたんですよ。そんなとき御茶ノ水の本屋で実体経済の講演会のポスターを見て、電話をかけました。

 そのときにやっていたのは、日本経済についての講演でしたね。定員は200人くらいでしたけど満員だった記憶があります。伊豆から来ているから何とか参加させてほしい、パイプ椅子でも立ってでもよいからとお願いして、参加させてもらいました。僕は理科系の大学をでたのに、旅館業に就いた。縁があって始めたのだから、財政状態を何とかしたいという気持ちがあったんです。その講座を受けたことが人生の転機となり、その後のホテルの資金を得るときに学んだことが非常に役立ちました。

 今は息子が全面的に経営をしています。コロナになったことによって、悩みや苦労があると思います。今の状況は偶然のことで、前代未聞のことですよね。どうやってこの局面を乗り越えるのかが、正念場だと思っています。子どもたち、孫たちが、それぞれの道を歩めているのは、経営がしっかりしていたからできたことです。苦しい思いを僕もたくさんしてきました。それを息子は見ていたんだと思います。今の状況にくじけず、頑張ってほしいという気持ちです。

 一番苦しかった出来事は、家内が亡くなったことですね。本当にショックでした。そんなときでも、行政や観光協会、旅館組合などのいろんな役を続けました。そうやって、みんなのために何かをやることが、気持ちの充実につながるんです。みんなが仲間になって、指導もしてくれて、非常にありがたい気持ちです。問題はありますけれども、そういう縁が成功につながるんだと感じています。

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