朗らかな家庭を築いてほしい
私は小学校4年生のときに母を亡くしたので、さびしい思いもしました。だから、息子や娘には朗らかな家庭を築いてほしいと思っています。
息子は清水市からお嫁さんが来てくれて、順調に生活しています。子どもは、男の子が3人います。息子の結婚式で覚えていることがあります。私は自分の思いを短冊につづって、会場で何人かの人に渡したんですよ。参列者は、知り合いが多かったということもあって、喜んでくれました。そうしたら、みんなが「それください、それください」と言ってくれましてね。内容はたいしたことがないんだけど、気持ちが込もっていたから、心に響いたんじゃないかな。
一番上の孫は、東京の大学に通っていて、来年卒業します。私が社長を退任し、会長に就任するときに、「社長さんありがとうございました。会長になってもホテルを守ってください」と、手紙を書いてくれました。二番目の孫は、秋田県にある大学の2年生です。歴史は浅いけど、非常に評判がよくて、急激に伸びている学校ですね。そこで、ラグビーをやっています。三番目の孫は、今、高校生です。孫は3人とも、息子と同じ学校に入学し、高校で寮に入りました。3人とも順調に成長しています。ですが、みんな外に行ってしまって、うちに誰もいないのはさびしいですね。
孫たちの名前には、全員、息子の名前と同じ「朗」がついています。息子の名前「愼一朗」は、「愼み深い朗らかな家庭を」との願いを込めて、つけたんですよ。娘の子どもにも、「朗」がついてるんです(笑)。みんな、私の願いや子どもへの思いを感じてくれているんでしょうね。
娘は山梨にお嫁に行って、男の子と女の子の子どもがいます。娘の夫は、もう亡くなりましたが、生まれ育った地で娘たちが生活ができるように、家を作ってあげました。
家内が亡くなって17年たち、私は84歳になりました。毎日、掃除と洗濯、食事を全部1人でやっています。たまに記憶がパッと出なくなっちゃって困ることもありますが、今は体を鍛えたいと思っていますね。そのために近くのスポーツジムの会員になって、プールの中で歩いているんですよ。
私は伊東から熱川に来たけれど、熱川でも、自分が思い描いていたように暮らすことができています。伊東にも熱川にも友達がたくさんいます。近くには大きな公衆浴場があって、そこに行くと、同世代の知り合いに会えるので、お互いに声をかけあっています。仲間がいて、いろんな人に会えて、健康に生活もできています。ないのはお金と女房ですかね。
コメント欄
冒頭、伊東のご出身と知り、同郷としての親近感を覚えながら嶋田稔様の生涯に接し、拝読していて不思議と心地よい気持ちを覚え、その時々の情景が浮かんでくるような気がしました。大変勉強になりました。
特に人と人との関りが生きていく上でいかに大切かを改めて感じました。ありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
平日のお忙しい中、父の葬儀へご丁寧にご芳志くださいましたことに感謝しております。
また、温かいメッセージをお寄せくださいましたことに感謝いたします。
今後とも引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。
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