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自分史作成サービス「親の雑誌」お客様の声

私は作って良かったと心から思っています。

「親の雑誌」は家族で作る自分史として、ご家族皆様で制作の過程から楽しんでいただきたいというコンセプトのもと、サービスを提供しています。「親の雑誌」をお申込みいただく方たちの理由は様々ですが、中には、親御様が以前より元気がない、病気になってしまったので、という方もいらっしゃいます。今回はあるお子様から頂戴したコメントをご紹介いたします。特に、ご高齢の親御様を持つお子様に読んでいただければと思っております。

お客様から頂戴したコメント

正直に申し上げると、母は雑誌を気に入っていないのです。それは取材時のやり取りや雑誌の仕上がりなどとは全く関係なく、おそらく母の認知症が原因です。

実は母に自分史を作ってもらおうと思ったきっかけは、母の様子が変だなと感じた事でした。趣味が多く仕事が早くいつもチャキチャキしている母が昨年の春頃から急に元気がなくなって、電話の度に「もう急に何もできなくなっちゃって。つまんない。」と言うようになったのです。それで私は母に「『親の雑誌』作ってくれない?」と頼みました。きっと母も楽しいだろうと思ったのです。母も二つ返事で了承してくれました。

しかし母の様子が変だと感じる事は更に増えていきました。

取材の準備について電話で打ち合わせをしても何だか話がぼんやりしているというか、まるでどうでもいいのでいいかげんに返事をしている様な、今までの母とは違った印象を抱きました。

雑誌の取材に合わせて2023年8月に帰省すると母の姿の変わりように驚きました。すごく痩せてしまい、ちょこちょこ歩くようになっていました。

雑誌用の写真を選ぶ際に、良い写真だけを集めて自分で作り直したアルバムの存在を忘れて、古いアルバムから写真を選んでいたので私がほとんど選び直しました。

取材当日はとても楽しそうに話をしていましたのでほっとしましたが、やはり内容に多少の違和感を覚えました。子どもができた時の感想とか昔聞いたのとは違う内容だなと思う所がいくつかありましたので。

2023年9月に頂いた原稿を母に送ると、「これ誰が書いたの?誰からこんな内容聞いたのかしら」などと言い、取材で自分が話したという事を忘れていました。それでも原稿を読んで誤字を見つけたり、子どもができた時の感想の部分を「これはちょっとひどいから変えたいわ」と言ったり、以前の母に戻ったかの様な時もありました。

しかし、デザイン校正紙に載っていた昔の自分の写真を見て「これは私じゃなくておばさま(母のすぐ上の姉)よ」と言ったり、訂正について話をしても「まあどうでもいいんだけど」と投げやりだったりでした。
※親の雑誌の制作過程には、文字原稿の確認と、文字原稿とお写真がレイアウトされたデザイン校正紙を確認したいだくステップがあります。

年末に帰省して母に雑誌の完成版を渡すと「恥ずかしい」と見るのを嫌がりました。

年が明けて1月4日に電話があり暗い声で「雑誌が届いてますけど」と。年末に手渡した母の雑誌の事でした。「年末に私が渡したのだよ」と言うと「そうだったっけ?」と。そして「なんか恥ずかしいわ」と。「誰にも見せないから。家族が持ってるだけだから」と言うと「そうね」と少し安心した様な感じでした。

もしかしたら、母は最初から自分史を作るのは乗り気じゃなかったのかもしれません。しかし私が母を喜ばせたいと思って自分史制作を勧めているというその私の気持ちを汲んで、作ると言ってくれたのかもしれません。ところが作っている内に認知症が進んでしまって本音がぽろぽろとこぼれてしまったのかもしれません。「もっと若い時に、しっかり色々覚えている時に作りたかったわ」とも言っていました。

結局、母の為ではなく私の為でした。

少しほろ苦い気持ちになってしまいましたが、それでも私は作って良かったと心から思っています。弟は全然知らなかった母の過去を知る事ができて感慨深いと言っていましたし、孫たちにもおばあちゃんを知ってもらうきっかけになって良かったです。そして少なくとも「私が見聞きした母の歴史」が形になって良かった、間に合った、という気持ちです。

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