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THE大内二男

平成27年12月発行 / 茨城県在住・昭和13年生まれ

大内二男の“幸せ”に迫る

 自分の心に幸せを持っていることが幸せ。僕はどんなときでも心の中で幸せだと解釈することが幸せだと思ってます。現在でいうと、やることがあって楽しいことが大切。これ以上の「幸せ」はないかなと思ってます。本当に幸せというのは苦しい立場になったときに分かるんですよね。普段は「幸せ」なんて感じることはないです。

 今は不満は何一つありません。そんなところかな。「幸せ」って自分の心が決めるものだから。どういう状況でも幸せと自分で納得することが幸せ。

 僕の苦しかったときと言えば、子どものころは分からないけど、19のころに、失明の宣告を受けたとき。病院で手術するときですね。そのときはどうしようかと思って自分を追いつめましたね。

 将来が真っ暗になっちゃってね。あの苦しみからすれば、他はなんともないように思えます。心の中で迷いもあったし、あれは生きていることが限界と思ったけれど、乗り越えていけました。だから自分の心が幸せだと決めることだ、と感じてるんです。

 あんまり色んなことがあっても、職場でいろいろあっても、自分の心の中でなんとかするのです。

健康に気を付けた生活

 自分の体は自分しか守れないですからね。これということはしていませんが、生活そのものが乱れなければ健康にいられると思うんですよね。三度三度、キチンと食べて、やることに関係なく、喜びを持って行動することでしょうか。今日は雨の日で本を読むような感じですが、普通の日には外で、この仕事をやろうとか。あれをやろうとかこれをやろうとか、こういうことを楽しむことですよね。

 今朝美は友達もたくさんいるし。グランドゴルフとか、やることはたくさんあります。ボヤっとしないで、少なくとも今日何しようと自分の中であります。休みの日は休み、でも何かをやることが幸せです。

 手で作った畑ですけれどもね、趣味の畑ですからね。自分の体力に合わせて段取りを考えるんです。こないだはニンニクを買ってきたのでね。今日は雨だからしませんけど、どの辺まで植えようかなとか考えてるんです。あとはクルミがぼちぼち落ちているのでね、拾いにいかなければならないな、とかね。ここにきて10年ちょっとになりますけど、クルミをもらったのが芽が出たんで庭に植えたら、クルミがたくさん出来るようになったんです。ブルーベリーも終わりましたけど、夏には草を刈ったりして、たくさん採ってジャムにしました。朝晩ヨーグルトに入れて食べました。ジャムは、ブルーベリーをぼくがたくさん採ったから、奥さんが作りました。自家用くらいですけどね。

 ほとんど料理は奥さん任せですよ。小さいころはご飯炊いたりはしたし、おみおつけはやれないことはないけど、うちの女房がやってくれるので気楽に食べてますけどね。自分で庭の野菜をつまんでニラや野菜の採れたてを入れて、たまにはおみおつけは作りますよ。都会のひとは贅沢だと言うかもしれないね、野菜は採れたてがおいしいですよ。採れたては、自分の屋敷の周りから採ってきます。特別の感覚ですよ。シイタケでもミョウガでもひとつまみして食べられます。自慢するようなのはないけどね、自然が決めることだからね。家の野菜は農薬を一切使わないんで、虫がくっついたりします。でも植物はたくましく育つのがあるので、それをいただきます。

 農薬を使いませんから、虫もだけどイノシシが先取りして食べちゃうんですよ。柿の木なんかにもイノシシが登って食べちゃうんです。手が届かないうらなりだけこっちがもらってね。カボチャもジャガイモも大好物でね、囲いを壊して乗り越えてきちゃう。イノシシもたくましいですね。逆に楽しんで家の周りの野菜を採っています。

 田舎に帰ってきて、田舎暮らしの特権ですね。引き揚げのときには食べ物には苦労しましたから、食べ物を残さないできれいに食べる習慣をつけようと思いました。どんなものでも粗末にしない、ものを粗末にしないだけでなく、感謝して頂く。嫌いなものは何もないですよ。食べるものであれば食べられます。健康にもつながっていますね。

 子どもがね、トマトが嫌いでしてね、給食に出たのをポケットに入れたんですよ、先生に叱られたようです。でもそれは先生が正しい。あなたは改めなさいと娘に叱りました。それから食べられるようになりました。1年生のころかな。懐かしく思い出しました。

 本当に子どもたちもしっかり生活していますし。何の心配もないので、自分たちがしっかりしていれば、それでなんの問題もないと思っています。

 田舎暮らしですが、楽しんで暮らすのが一番だと思います。

Family’s Photo

編集後記

穏やかな口調で語られる、大変なご苦労のあった半生。受け取りながらも切り開く人生の歩みに、お伺いしていて私も心が動かされました。少しの間でしたが、親戚の一人にでもなったような気のするお電話が、毎回楽しみでした。素敵なご夫婦、ご家族と知り合えて嬉しかったです。お話を聞かせてくださりありがとうございました。

「THE大内二男」取材担当 コミュニケーター 竹山真奈美

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