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THE大内二男

平成27年12月発行 / 茨城県在住・昭和13年生まれ

医療に限った言葉じゃないんですよ

 今の仕事は障がいのある人の、特に老人の脳梗塞とか身体障がいのある人が、ある程度病院で治療して落ち着いて家に戻って、寝たきりにならないようにリハビリする仕事です。運動したり体操したり。ベッドから起きて車イスに乗れるように。できる人は歩くようにとか、いろいろ持っている人はゲームやったり。着替えを含めてお手伝いするんです。

 理学療法っていうのは特に体の運動の指導をしたり、助言したり、老化防止も含めて指導します。

 一緒に手取り足取りしながら動いて、ベッドに寝たきりになっちゃうと困るからね。昼は車イスに乗って、何時間かは。障がいが重くても生活できるように指導を。本人もだけど、周りもできるだけ障がいがあっても少しでも楽に暮らせるように。良くなった人が家庭に戻るのが原則だけど、在宅で帰っちゃうと働けなくなっちゃう。私の職場では100人くらいいて、デイケアの人もいれると150人くらいかな。そのうち身体障がいの方が50人くらい。

 ケアする側の人も100人くらいいるんです。介助する人が、僕らリハビリ関係の人は8人。僕たちがゲームやったり、これは40~50人のみんなで体操したり、個人で体操したりする時間がそれぞれあるんです。曜日によって体操なんかをプログラムしてあります。その人にはどんなことが必要か聞いて、デイケアで話し合いをして、納得してもらってプログラムを共有してやります。

 今の施設は、老人介護保健法に定められていますが、病院から在宅に行く中間施設として、僕らの施設みたいな所で良くなってもらうんです。在宅になるときに、役場に行ってマネージャーがいるからどういうのが必要かというのと、保険がきくから介護ベッドなんかも退院する前に用意してもらう。

 今は講義とかはしていません。以前に横浜にあるリハビリの学校の立ち上げにかかわったけれど、今は軌道にのったので、年に1回、非常勤講師として行くくらいです。

 僕は日本のリハビリ会のいろいろを、過渡期を乗り越えてきました。日本はまだまだ充実していません。遅れています。田舎は過疎になって子どもは都会に行ってしまい、どうしても老人だけになってしまい、大変な問題があることも事実ですよね。田舎は田舎なりにね、医療機関が充実してませんから、病気になったときが不安ですよね。健康で暮らせれば田舎の方がいいですけれど。

 でも今、田舎でも脳卒中や救急のときにはヘリコプターなんかあるんです。それで大きな病院に搬送してもらえる人もいますからね。田舎の小さい病院では対処できないけれど、ヘリコプターで対処するんです。ヘリコプターはここらのゴルフ場とか学校のグラウンドとかにあるので、何人か利用している人もいます。

 ところで、リハビリテーションと言う言葉は、本当は医療に限った言葉じゃないんですよ。犯罪者が社会に戻るための社会復帰の意味もあるんです。リハビリを叶えたという感じで言ったりします。

 医学的なリハビリだけじゃないんですよ。

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